2017-05-30 第193回国会 参議院 総務委員会 第15号
○参考人(森雅志君) 私は、初めて市長になりましたのは平成十四年の一月ですが、十四年の地方自治法改正はまず一つ非常に大きな改正だったと思います。個人を被告として訴えるというやり方から、団体を被告として訴えて、団体に請求権が、団体が負けると、敗訴すると起きてくる。これは一つの大きなステップだったと思います。さらに、その上で、議会が請求権を放棄するという議決が例えば大きな請求額で起きてきているということについてどう
○参考人(森雅志君) 私は、初めて市長になりましたのは平成十四年の一月ですが、十四年の地方自治法改正はまず一つ非常に大きな改正だったと思います。個人を被告として訴えるというやり方から、団体を被告として訴えて、団体に請求権が、団体が負けると、敗訴すると起きてくる。これは一つの大きなステップだったと思います。さらに、その上で、議会が請求権を放棄するという議決が例えば大きな請求額で起きてきているということについてどう
○参考人(森雅志君) 昨年、日本一悪名高い議会となってしまいました富山市議会でございますので、議会のガバナンスを語る立場ではありませんが、一般論として申し上げれば、私は、首長は、先ほど来も申し上げましたが、実現したい政策目標に対してどういう手法を取っていくかということを考える際に、絶えず、違法性はないか、訴訟リスクはないかということは、当然ながらすごい意識しております。 その上で、多様な意見がある
○参考人(森雅志君) 改めまして、おはようございます。 先生方お三方と違って、私は恐らく現場の実務者としての声を発表させていただくということでお呼びいただいたと思っていますので、そういうトーンでお話をさせていただきます。 今もお話がありましたが、超高齢社会の進展や人口減少社会にあって、一段と財政状況は厳しくなることが容易に予想できます。こうした中で、地域経済が安定し、人々が快適で安心して暮らしていけるように
○森参考人 私たちが最初に取り組んだライトレールを整備したときは、総額で五十八億、資金がかかっています。JRからの寄附ですとか国の補助ですとか、さまざまなものを控除しますと、富山市の純粋な負担は十七億でした。 しかし、それをやることの妥当性ということを市民としっかり議論する、当時は、交通政策基本法は昨年できたばかりですので、民業である交通事業に公費投入することの妥当性ということをしっかり議論する必要
○森参考人 御評価をいただいて、ありがとうございます。甚だまだまだ不十分ですが、いろいろなところから注目をいただくようになりましたので、よかったと思っています。 そのときの発言を子細に覚えておりませんけれども、日ごろ思っておりますことは、人口減少の流れの中で、手をこまねいている都市と、しっかりと布石を打っていく都市とでは、人口力に差がついていくだろうというふうに思っています。 雇用をしっかりつくっていくということを
○森参考人 おはようございます。 きょうは、大切なお時間にお呼びをいただきまして、大変光栄に思っております。委員長の方からお許しをいただきましたので、十五分程度、所感を述べさせていただきたいと思います。 そうは申せ、地方創生と最近言われています地方の活性化ということについては、各先生方の方がよっぽど御認識が深くて、釈迦に説法みたいなお話になりますが、お許しをいただきたいと思います。 人口減少の
○森参考人 ありがとうございます。 基礎自治体の立場からいいますと、まず第一義的には、職員の資質向上ということは、みずからの努力としてやはりきちっとやるということだと思います。 浅見先生もおっしゃったように、走りながら少しずつ能力や知見を深めていくということだと思いますが、それに加えて、各大学のいろいろな先生方に御指導いただくというようなことは当然のこととしてやっております。 さらに言いますと
○森参考人 先ほども申し上げましたが、私どもの計画は、腕力で人の住み方を凝集させようとしているものではないわけです。少なくとも、人口が減っていく中で、これ以上の拡散を防ぎたいということが基本です。 したがいまして、九ページにお示ししましたように、我々の計画が達成できましても、約六割の方は郊外に住むわけです。それは当然のことです。業として農業や林業についている人もいれば、子育てを郊外でしたい人もいれば
○森参考人 おはようございます。 浅見先生と違って、学問的に整理したお話はできませんので、私としては、富山市が取り組んでまいりました現場の実態報告ということで責任を果たしたいと思います。 お配りしました資料の二ページを見ていただきたいのですが、御案内のように、人口が減少して、特に地方都市は、恐らく加速度的にこれから人口が減少していくと思われます。したがって、旧来のような拡散型のまちづくりを今後も
○参考人(森雅志君) 二つ御質問いただきましたが、まず後の方からお答えさせていただきます。 実は、この三月議会でも、市議会の中から、実行計画が策定されていないのではないかという指摘をいただいたところですが、私どもとしては、その実行計画という名前での計画を新たに作ってはおりませんけれども、従前から、まさに中身としては実行計画に相当するような自発的な計画というものを打ち立てながら取り組んできているところでして
○参考人(森雅志君) 今御指摘いただきました点はそのとおりの問題です。極端に車ばかりで暮らしている地域社会でありながら、あえて道路上の車線を減らして路面電車を走らせるということについては、当初はいろんな意見がもとよりございました。しかし、先ほども言いましたが、奇跡的に市内に何とか路面電車が残っていましたので、新しく線を敷設することについて、路面電車のない市の市民ほどには抵抗感が強くなかったということが
○参考人(森雅志君) 御紹介いただきました富山市長でございます。 今日はありがとうございます。私どもの実情というものを御報告させていただくいい機会をいただきまして、まずお礼を申し上げます。 恐らく富山市にお声を掛けていただきましたのは、全国の地方都市が大体ひとしく当面していると思いますが、極端に車に特化した地域社会をこの数十年掛けてつくってきたことによって、少子高齢化の結果、高齢者だけが郊外に独
○森雅志君 採用試験についてどうしていくかということは、具体的なテクニック、ノウハウだろうと思いますので、そのことはそう問題なく実施できるのではないかと思います。 問題は、異動につきましても、先ほども言いましたが、事実上、市の教育委員会における内申というものがまずあって、それを県の教育委員会に上申しながら具体の教員人事というのは動いているわけですから、学校間のばらつきのないようにとか、あるいは適材適所
○森雅志君 今御質問いただきましたことで、まさにそのものを象徴するようなことが一度ございました。 平成十四年だったと思いますが、市内の小中学校に外国人のALTの方が来て英語教育をやる、それを小学校に拡大しようとするときに、小学校教諭の皆さん方の多くが英語に対してしり込みしてしまっている中でALTの方だけが子供と授業をやっている、現場の問題があるということに気づきまして、ぜひ市の単独の事業として、市単
○森雅志君 大変貴重な機会に発言をさせていただく場をいただきまして、まず冒頭お礼を申し上げる次第でございます。 私の立場としましては、恐らく、小学校、中学校設置者の立場から、今御審議が進んでおります各法律案について思うところを述べるということだろうと思っておりますが、何分甚だ不勉強でありますので、御案内をいただきましてから、まさにつけ焼き刃で少し勉強してきました。したがいまして、網羅的にお話しすることはできませんが
○森参考人 先ほど御説明いたしました富山ライトレールの整備につきまして、御説明したとおり、整備は市で公費負担でやります、もちろんさまざまな補助もいただきましたが。あるいは運行をランニングしていく上でも、維持修繕については市でやるということにつきましては、非常に数多く、驚くくらい数多くの説明会を、市民の間に入って説明をしてまいりました。 去年四月に運行を開始いたしまして、七月にやりました意識調査では
○森参考人 お話しのとおり、都市間を結ぶ移動手段と、都市内、都市といいますか地域内を結ぶというところはやはり分けて考えなきゃいけないんだろうと思います。その外に過疎地があって、それでは過疎地に住む人たちの移動の手段をどうするのかという、それぞれの考え方を別な発想で取り組んでいくことだろうと基本的には思っています。 都市間を結ぶことにつきましては、今お話しいただきましたように、やはり鉄軌道があるとすれば
○森参考人 富山市長の森雅志でございます。よろしくお願いをいたします。 私の方からは、富山市という地方都市の実情を説明させていただきまして、結論として、地域公共交通を活性化させることが地方都市にとっていかに大切かということを述べさせていただきたいと思います。 お手元の資料を御参考にお願いいたします。 富山市は、海岸からヘリコプター事故のありました水晶岳まで大変広範な市域を有する都市ですが、下段
○森参考人 先生お話しのとおり、私も、中心市街地なかんずく中心商店街の発揮しなきゃいけないこれから期待される機能としては、御指摘のとおり、子供連れの買い物客をどう満足させるのかということはあると思います。 取り組みとしては、私どもも、中心商店街の中の空き店舗を、TMOが運営主体となりまして、しばらく買い物の間お子さんを預かるとかというようなスペースは用意をしております。あるいはまた、駅前にも市民学習
○森参考人 今先生お話しのとおり、幸い、極端に車に特化した富山市ですが、さっきも言いましたが奇跡的に路面電車が残っておりまして、この経営自体は黒字でやっておりますので、電車を使うということに対して市民の一定の理解というものが基礎としてあるだろう、こう思いました。 さらには、廃止するということが浮上しました富山港線そのものが、八十数年にわたって市民の足としてやはり愛されてきた、そういう背景を踏まえたときに
○森参考人 富山市長でございます。おはようございます。 私の方も、今、青森の市長さんがお話しでございましたように、本市のまちづくりの基本的な考え方や、具体的に取り組んでおりますことを御披露させていただきまして、そのまちづくりを進めていく上からも、現在検討がなされております大型集客施設の郊外立地を規制という形で進めていくことが望ましいとの立場から意見を述べさせていただきます。 お手元に配付をさせていただきました